高名な日本語教育研究者であり、学習者に寄り添う日本語教師でもあった春原憲一郎(はるはらけんいちろう)先生が2021年5月27日(木)に逝去されました。
日本語教師センターにおいては、2017年度の公開シンポジウム「日本語教師の待遇と評価」の基調講演「日本語学校700億円産業に未来はあるのか」にご登壇いただきました。100名近くの聴講者がじっくりと聞き入った迫力ある素晴らしい講演でした。
その後も当センターの活動を温かく見守り、業界発展のために尽くすよう𠮟咤激励してくださいました。年の差が大きく離れた役員の一人ひとりを人間として認める包容力に感動したものです。最近では当センターのホームページに掲載されているコラム「日本語教育の調整弁となった長野県の紆余曲折」において、執筆者の垣内副会長と長野県国際化協会の春原直美(すのはらなおみ)相談役を引き合わせ、取材の進行に一役買ってくださいました。今から半年前の出来事です。
春原先生が我々に伝えたことは「日本語教育の価値、教育者としての矜持、弱者への配慮などを忘れず、日本語を教える楽しみを感じながら働く」ことです。日本語教師センターはその遺産を胸に邁進します。
心よりご冥福をお祈りします。春原先生、ありがとうございました。
日本語教師センター
役員一同